ジャム島の朝です。
太陽が島の向こう側から昇ってきます。
深い木々に透かされた陽光が涼しげです。
島の朝はいつも凪で波音も優しく
東からの風が体中を通り過ぎます。
二日酔いでなければ寝覚めに最高の環境。
どこからか島の犬が加わり
追い越し追い越されして進んでゆきます
朝が全てを祝福しているようです。
朝の心地よさは
実は島の最大の醍醐味なのかもしれません
ここまでが朽犬の撮った写真でした。
楽しそうで何よりです。
僕は半刻遅れて起きました。
日もだいぶ高くなってます。
潮はまだ引いているようです。
朝凪によって、荒々しいアンダマンに
意外な一面をもたらしてくれる瞬間です。
透き通った波打ち際を
小さな魚が群れをなして泳いでいます。
朝の海水はまだ冷たいですが
寝起きで火照っている上
極度の二日酔いになっているわが身にはとても気持ちがいいです。
日が照ってきました。
ゴーギャンが描きそう光景が
そこかしこに広がります。
バンガローのスタッフが落ち葉拾いをしていました
時間がゆっくり過ぎていきます。
朝のサンドイッチとコーヒーを平らげ
いざ海水浴です。
いつも以上に人がいないので
お願いしなくてもプライベートビーチです。
海パンを着用する意味がわかりません
朝と夕方がピークと教えられ
イカ釣りにいそしむヤクモ。
ペットボトルとイカ用ルアーといった
サバイバルっぽい仕掛けで勝負してます。
赤道近いこの地域で
事もあろうに日焼けクリームを塗ってません
海水は紫外線を反射しやすいのに
イカ釣りをタカシーノに伝授するヤクモ
「投げ方がなってない!釣りをなめてんのか!」
温和な常の振る舞いからは想像だにできません

人は何でも真剣になる瞬間があると
こういうときに教えられます。
場所は変わり、昨年の拠り所「ビッグホープ」です。
夜になると、静かな島に似つかわしくない爆音で
静寂に厭きた滞在者を和ませてました。

去年末の津波によって一瞬にして廃墟化しました。
「ビッグホープ跡」と呼んだほうがいいでしょう。
四方を囲んでいた漆喰が破砕され
残った少ない柱がかろうじて屋根を支えます
砂浜に無理矢理コンクリをしいたせいか
足場がだいぶもろくなってます
まこと、広くなり申した。
かつてキッチンだった部屋。
海岸の馬鹿でかい岩がここまで流れてきてます。
こりゃ壁も木っ端微塵になりますよ
津波の恐ろしさを強烈に実感しました
土台の下にあった砂が流されたのでしょう
コンクリがバキバキに割れてます
津波以後、人が入った形跡がありません
店の看板がむなしくかかってます
是非再開して欲しいものです。