朝が来ました。今までの朝とは一味違います。
日本にいる時点から極限まで調べ上げたとしても
やはり安全とは言い切れない地区だから。
みんなもちょっと緊張気味です。
船着場までのピックアップトラックを待ちます。
皆の緊張をほぐすかのように
ピックアップは船の出発時間にやってきました。
何度目の危機だよと思いたいくらいでしたが
運転手のおっちゃんは豪気にも爆笑していました
何を笑っていたのかは不明です。
とにかくつきました、桟橋です!
ここだけ何故か近代的です
さあ、船がまだある!ダッシュだ!
「あ、マングローブだ」と立ち止まり
カメラをまさぐるヤクモ。
仕方ない。それをパチリ。
いやあ、間に合いました。
ほっとする一同。
右端の男の眼光が鋭いです。
なんでなんだか、なあ。
そして船上で再び1時間ほど待ちぼうけ。
ヒッピーカップルがこちらを訝しげに見ています。
ワルく旅行しなきゃ嫌だといった印象を受けます。

多分朽犬は気付いていないでしょうが
憮然とした態度が心強いです。
全く出発する気配がありません。
クラビ川上流をパチリ。
岩マニアを唸らす奇岩連峰です。
やっと出発!タイ人のバーカ!バーカバーカ!
そういいたくなるくらい暑かったです。

まあ、白いボンクラファミリーが遅刻したのが
原因らしいです。人がよすぎます。
しかし、一気に心地よくなりました。
ビールがすすみます。
ライレイと呼ばれる景勝を遠望。
あの裏には秘境ビーチがあり
近くの洞窟にはチンコの木彫りが沢山あります。
難民ブログで出してたあのチンコどもです。
スピードがどんどん上がっていきます。
クラビタウンから約20キロ
1時間程度で到着します。
河口から離れ、海がきれいになっていきます
都会生まれ都会育ちのテケレツ
新鮮な体験に大喜びです。
見えてきました、難民ツアーの折り返し地点
ジャム島です。

人里少ない島で、人がいないのが売りという
危険な商売にでたユニークなリゾートです。
退役軍人とか、厭世売文家とかが好むようです
即ち難民は大好きです。

今、僕と朽犬の中では
少なくとも二つの心配があります。
「皆は無事か?去年のバンガローは健在か?」
     と                
「ダメだったら、皆になんて言おう」
です。              
しかしながら、遠目では何ともないこの島を見て
ほっと一安心の朽犬。

「あ、あそこ崩れてる」
とかにこやかにしゃべってます。
こんなに低いところはひとたまりもなさそうです。
でも普通に木は立ってます。
「だいじょぶかなあ」心配するタカシーノ。
彼もいろんな意味合いで心配しているようです。
僕と朽犬コンビよりも心配事は多いはずです。

最大の悩みは、何していいかサッパリわからない
でしょう。

しかし、あまり構ってられません。
僕はあるものの出現を待っています。
多分小さすぎて見えないかもしれません。
遠くから小さい影が二つ、近づいてきます。

そう、海賊船のように
小さな船がクルーザーに群がってくるのです
ロングテールボートと呼ばれます。

僕らが待っているのはそんなかでも
ある人の船を待っていました
この上ない喜びを感じた瞬間です。
去年世話になったキアムです。
彼を待ち望んでました。

彼が来るということは、即ち
去年泊まったバンガローが
無事やってるということを示していることになる。

相変わらず汚いTシャツを着てます。
相変わらずで良かった。
振り返ると、珍しく素直に喜び合う仲間がいました

ほら、素直に・・
喜んでますよ。
「うお!あった!」
「どっか崩れてないかな」

キアムが日本語を理解してたら
ちょっと危ない発言が
船上を飛び交います。
去年お世話になり、そしてこれからお世話になる
ニューバンガローです。
島最南端のバンガローになります。
とどまれ!お前は美しい!
ジャム島に着きました。

去年以上に船や人の気配を感じません。
しかしそれ以外は全く変わりがありません

砂浜にはたくさんの蟹がいます
「腕とか骨とか蝿とかブツブツ」
どこからともなく聞こえてきます。

いやあ、これてよかった、よかった。