第一話


      「お腹が痛い!うんこしたい!!便所行きたい!!!」


      私はテケレツのそう言い放った言葉に対して耳を疑ってしまった

      それというのも、今からメンバーみんなでタイマッサージを受けようと

      店に入る直前の事であったからだ


      本来ならば皆でマッサージを受けて気持ち良くなり

      終わったなら酒を酌み交わしながらタイ料理を食べて

      これまた気分良く各々の部屋で就寝する


      その様なプランが皆の頭によぎった直後に、この一言である

      本来ならばこのシチュエーションでその言葉を発するという事は

      ブッシュが核のボタンを押さざるをえない位の重い覚悟が必要なはずである


      しかしテケレツは、それを事もなげに実行してしまい挙句の果てには

      誰か便所について来いとまで言う傍若無人ぶり・・・・

      私は彼のその一連の行動を見て何て漢なんだろうと思った


      タカシーノが彼をタイ旅行においてNo,6だと揶揄していたが

      (タイ旅行には6人で行ったのだが、タカシーノがテケレツのあまりのダメっぷりに腹を立て

       「お前はこん中で一番使えねーな、番号を付けるならNo,6だ!」と言ったのが浸透した)

   

      恐らくは私も含めたテケレツ以外のメンバーは少なくともそうは思っていただろう

      だがそれは大きな勘違いだった

      

      テケレツの器がでかすぎるのだ、彼の非凡なる才能は我々凡人には

      理解など出来なくて当たり前なのだ

      恐らくその場に居合わせた皆がそう思った事であろう


      「うんこしたい!!」と連呼するテケレツを般若のような形相で便所へ連れて行った

      パクチーを除いては・・・・・


      つづく